まりさ

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がいよう

種族 食性分類 生息分類 希少分類 性質 生活スタイル 思考スタイル
雑食性 陸上型 基本類 いろいろ 武断主義 英雄主義
構造 内部 触手 装飾 得意技能 固有能力
小豆餡 おさげ 黒いエナン とくになし とくになし
特徴 口調 口癖 性自認 性格
勇ましい口調 ~のぜ ~だぜ 勇猛 大雑把 尊大 居丈高

のうりょくち

からだ あたま かつどう せいかく みりょく しゃかい
運動力 思考力 積極性 SS 情動性 成熟度 知名度 SS
耐久力 理解力 慎重性 利己性 親和性 有害度
持久力 精神力 協調性 好奇心 SS 統率力 流通価格
柔軟性 忍耐力 排他性 自尊心 求心力 飼育適性

しょうさい

[能力] のうりょくちから見るまりさ種

 身体:耐久力が高いため硬く重い体内餡を持っており、それを高い運動能力で押し出すタックルは強烈。
    その上で高いスタミナがそんな無茶な攻撃を支えるという、まさにゴリゴリのパワー系。
    ただし柔軟性が乏しいことから細やかな動作が苦手で、かつ跳躍の伸びも悪い。
    また耐久力の高さは体内餡の重さと比例するため、小回りが効かないのも明確な弱点だろう。

 頭脳:普段から特に何も考えていない。体が頑丈であるためか忍耐力だけは若干高い。

 活動:積極性の権化。引くことを知らないトラブルメーカー。
    だからといって最低限の協調性ぐらいは持っている。自分に甘く他者に厳しい性格。

 性格:感情的であり自己中心的でプライドの高い目立ちたがりの好奇心おばけ。

 魅力:精神的な成熟があまりできていない個体が多い。自身家で兄貴肌であるため親しみやすさはそれなり。
    その積極的な行動性から求心力は以外にも高く、また声が大きく通りやすいためか統率力も高め。

 社会:人間が抱くゆっくりへの悪感情を一挙に担う悪の権化。一方である意味ではゆっくりらしいともされ、ショップではそれなりに人気。
    ただもちろん飼育に適するかと言えば否。
 

[性質] 下衆の花道

 まりさ種は下衆化症と呼ばれる病気を先天的に発症しやすい種であるとされる。
 下衆化症についての詳細は省くが、簡単に言えば「悪意の発露に快感を感じ、言動理由に悪意が介在しやすくなる病」である。

 まりさ種は基本ゆっくりの中では運動力が高いためか、下衆化の兆候が見られる個体の多くは暴力が伴いやすい。
 更には思考力や理解力の低さ、利己主義と自尊心、幼稚な価値観が悪い方向に作用して、問題行動をとんでもないレベルへと膨れ上がらせることもある。
 下衆化の進行したまりさの暴虐は人間社会はおろか同族に対しても猛威を奮っており、一部の群れでは下衆化したまりさ種は駆除対象としているところも。
 同族に対する問題行動を挙げるとすれば、恐喝・暴行・窃盗・強盗・強姦・挑発・扇動etc…とキリがない。
 
 これまで数々の人為的に下衆化発症を阻止する方法が試みられているものの、はっきりと効果を見せる方法は見つかっていない。
 昨今では「ゲス化こそがまりさ種の最大の特徴」とまで言われるほどであり、まりさ種=下衆ゆっくりという認識は根強いものとなった。

[習性] まりさなのぜ

 まりさ種は「~のぜ」や「~ぜ」といった「のぜ言葉」を基本的に用いており、まりさ種を象徴する言葉遣いである。
 これらの口癖は自身を少しでも格好良く見せるために用いられるようになったと考えられており、まりさ種の虚飾性が垣間見える。
 一方で、外面を重視しない温厚なまりさ種は「のぜ言葉」を用いず、れいむ種のようrに「~だよ」「~だね」といった言葉遣いをする。
 そのようなまりさ種は俗に「だよまりさ」等と呼ばれ、一般的な「だぜまりさ」とは区別されることもある。
 ちなみに下衆化したまりさ種はほぼ確実に「のぜ言葉」を用いているが「のぜ言葉」を使うからと言ってイコール下衆まりさというわけではない。

[能力] パワー系

 基本類のゆっくりの中でまりさ種は運動能力に秀でていることで知られる。
 柔軟性が乏しいため精密な動作や瞬発的な動作は苦手なものの、有り余る体力と運動力でゴリゴリと力強い動作ができる。
 また体内餡も頑丈でちょっとやそっとじゃびくともしないため、基本類で集まった群れにおいては力仕事や荒事に長けた存在として認識されている。
 最終的に力がある者が最も強いゆっくりの世界(特に野良環境)においてまりさ種が怖れられつつも頼られているのはそのためである。
 そのような力強さを買われ、ゆっくりスポーツのアスリートとして育てられることも多い。

[性質] リーダー気質

 まりさ種はその勇ましさ(加えるなら声の大きさ)から周囲のゆっくりを惹き付ける魅力を持っているとされる。
 特に自我が弱い者や積極性が乏しい者が惹きつけられやすいとされ、思考停止した他力本願な者ほどまりさ種に入れ込む。
 そういった者たちはまりさ種の行動に疑問一つ覚えず、また目先の利益のみにしか興味が無いため、まりさ種に扇動され悪事の片棒を担ぐこともある。
 
 とはいえほとんどのまりさ種は知力が乏しく、よっぽどの愚衆でない限りまりさ種の言葉を真に受けて扇動される者は少ない。
 またリーダーシップがあるからといって、前述した知力の乏しさが足を引っ張りゆっくりの群れの長を任せられるまりさ種はより少ない。
 ただし小規模なゆっくりを管理する者としては優秀で、ぱちゅりー種が長で(真面目な)まりさ種が管理役をした群れの統率力は非常に高いとされる。

 下衆化した個体であっても変わらずリーダー気質を持っており、周囲の下衆ゆっくりから慕われやすい。
 今まで平穏に統治してきた群れが下衆化したゆっくり集団によってクーデターを起こされて群れを乗っ取られる、という話は珍しくないこともあり
 群れの運営において下衆まりさは最大のインシデント要因である。

[性質] 雄性

 ゆっくりは雌雄同体な存在だが、多くの個体が自身をメスとして意識する「雌性」が強い傾向にある。
 一方でまりさ種は自身を生まれたときからオスとして意識する「雄性」の強い数少ない種の1つだ。
 種全体を通して強いオスの自意識を持つ種は、りぐる種ゆうぎ種といった希少類ばかり。
 最近では基本類でもちぇん種やみょん種などは雄性寄りになってきているが彼らは元々中性に近いゆっくりであり、中性よりは雄性寄りというだけで
 雄性ゆっくりとしてはオスくささが足りない。

 もちろん個体によっては雌性の強いまりさ種も存在するが、そちらは下手な希少類よりも希少といわれる。
 一応まりさ種でも妊娠することで母性を得て雌性化する者も多いが、まりさ種を妊娠させられるのはれいぱーありすぐらいであり、例としては稀。
 雌性まりさ種は下衆化になりにくいことから鑑みるに、まりさ種元来の雄性そのものが下衆化しやすい最大の要因ではないかと目されている。

 ちなみに自身の性認識がどちらもオスであるためまりさ種同士が番となることは極めて少なく、まりさ種同士の交尾に関しては「ほもすっきり」と言うほど
 嫌悪感や忌避感が強いとされる。
 とはいえ戦友や相棒で番となったり、周囲にまりさ種しか居なかったため渋々つがうケースもあり、まりさ種同士の番はある程度存在する。
 まりさ同士の番は互いの運動能力を活かせるため、食料調達という点において困窮することはなく生存率も高いとされる。

[習性] 好奇心の化け物

 まりさ種は非常に好奇心が強く、見慣れない物や出来事に対してひたすらに首を突っ込もうとする。
 そのうえ非常に強気で慢心しやすい性格も重なり、他のゆっくりでは思いもつかないような無謀な行為を平然と行うのも彼らだ。
 好奇心猫を殺すと言うが、まりさ種の場合は自分はおろか周囲を巻き込んで派手に自爆するため、群れなどの集合体では彼らの扱いに苦労することが多い。
 中でも幼体まりさ種は顕著で、気になったことがあれば単独もしくは周囲に居る幼体ゆっくりを巻き込んで近づいていく。
 成体と同様、概ねろくなことにならないのは言うまでもない。

 近年増えているのが、幼体まりさ種のみで構成された「まりちゃ探検隊」というもの。
 行動の目的は「世界クラスのお宝探索・世界の隠された秘密を暴く・未知の世界の冒険」などで、本人たちは遊びの一環として認識している模様。
 ただ、周囲の成体が「子供が探検ごっこをしているなぁ、かわいいなぁ」程度の認識しか持っていないとかなり危うい状況といえる。
 なぜならあのまりさ種、ましてや知識を持たない幼体まりさ種の集合体が、トラブルを起こさず無事平穏に探検を終えるはずがないのだ。
 危険な場所に踏み入って致命的な怪我を負うのはまだ良い方で、悪意ある者に群れの場所を教えてしまったり、
 道行く人間に喧嘩を売って一斉駆除を引き起こすなど、成体まりさ種に負けず劣らずのトラブルメーカーっぷりを見せつける。
 群れによってはこの「まりちゃ探検隊」の結成を禁止しているところもあり、彼ら探検隊は群れにおいて注意するべき存在として最上位に置かれる。
 

[社会] 飼いまりさ

 ゆっくりショップにおいて最も人気があるのはまりさ種である。
 しかしまりさ種の悪名高さは飼育個体でも変わらず、好奇心から食器やガラスを割ったり、はしゃいで転んで泣きわめいたりと問題を起こしまくる。
 にも関わらずショップでの人気が高いのは、まりさ種が非常に感情豊かで活動的であり、なおかつ「ゆっくりらしい」ためだろう。
 犬や猫であっても騒音問題となったり壁などをボロボロにするのだから、まりさ種が多少問題を起こしたところでさほど変わりないのだ。
 
 ただ下衆化率の高さもあるため、人気があるといっても飼育難易度が低いというわけではない。
 ゆっくり飼育に慣れていないと下衆化を誘発し、飼い主への精神汚染や他の飼育ゆっくりに対して強姦といった取り返しがつかない事態を起こすため
 注意が必要である。
 

[習性] 力と名誉

 まりさ種は力と名誉に強い執着を見せ、他者から力や功績を褒めれることでゆっくりできるとされている。
 言葉面が悪いためなんとなく汚いイメージがあるが、単純に承認欲求が高いというだけであり、善良な個体であればそうやって褒めると純粋な気持ちで喜ぶ。
 また、何の力も功績も持たないまりさ種が自身の子供に対してありもしない力や功績を自慢して威厳を保とうとする行為が多く見られることから、
 彼らにとってこれらの有無が大きなステータスであることがわかるだろう。

 下衆化した個体であれば暴力を誇示し、自身が力と名誉の象徴であるかのように振る舞おうとする。
 こうなると厄介で、どれだけ言い諭しても「自分はすごい」「自分は力がある」と言い張って何も聞こうとしない。

[性質] まりさはまりさ

 まりさ種は個体数が多く、飼育環境でもなければどれだけ頑張っても他のまりさ種と共に生活することになるだろう。
 他のゆっくりでもそうだが、同種のゆっくりが居るとどうしても自身と他の同種個体を比べてしまう。ましてや自意識の強いまりさ種ならばなおさら。

 善良なまりさ種であれば他のまりさ種を「尊敬」または「ライバル」として見て、そういった個体は自身のアイデンティティを磨くために様々な努力をする。
 真っ当なまりさ種がアイデンティティを獲得するために最も磨くのは「狩りの腕前の練磨」である。
 優秀な狩りを行うまりさ種は、まりさ種と同時に他ゆっくりの尊敬と羨望を集められるためだ。
 更に言うなら食料調達が上手いということは必然的に異性(雌性ゆっくり)へのアピールにもなる。
 とはいえ狩りの上手さは性格や思考力、運動力や集中力に大きく左右され、個体によっては狩りがどうしても不得意な者も多くいる。
 そういった場合は「思いやりがある」「情報通」「地理に詳しい」「綺麗好き」など、借りとは別の方向性のアイデンティティを身に着けようとする。
 このアイデンティティの獲得行為はまりさ種を含め全てのゆっくりたちが無意識に行っているもので、意図して行っているわけではない。
 
 一方で下衆気質のまりさ種は。「他者の長所を意識・無意識問わず認められない」「自分の方が優秀と思いこんでいる」ため、
 他の優秀なまりさ種のことを認められない者が多い。そういった個体は必ず何か奸計を企てて優秀な個体を貶めようとする。
 そうやってストレスを溜め込むことで、下衆化がどんどんと進行していき、いずれは餡を流すような沙汰を起こすのである。

[生態] 天に風穴を空けるが如く聳え立つ黒光りした立派なおぼうし

 まりさ種の装飾具である黒い帽子は日々の生活で大いに活用されている。
 
 まりさ種の帽子の用途として最も多いのが、狩りにおける食料の保管・運搬だろう。
 一般的な狩りでは確保した草や花は地面に一箇所に集めておき、あとでまとめて咥えて持ち帰るという方式が採られる。
 しかしその場合、突風が吹けば集めた食料が飛んでいってしまったり、また風でバラけてしまうため咥えにくくなるという事態が頻繁に起こってしまう。
 一方、まりさ種は自身の帽子をバケツのように使い、食料をそこに入れたり食料の入った帽子をそのままかぶることで風の影響を最小限にすることができる。
 さらに帽子はけっこう深く、一度の狩りで大量の食料を持ち帰ることができるのも明確な利点であると言えよう。
 
 子供を出産するときに受け止めるクッションとしてもまりさ種の帽子はよく用いられる。
 帽子をそのまま置くと、胎生出産の際に子供が飛び出てくる勢いを帽子内部の空間で緩衝することができ、
 帽子の天井を潰して裏返しにおくと、植物妊娠の落下の勢いを反対方向に突き出た天井部分で緩衝することができるのである。
 れいむ種のリボンやありす種のカチューシャではこうはいかない。
 
 また、ゆっくりの装飾具は撥水性が高い物質で構成されている。
 ゆっくりは雨などの水に弱く、表皮に水が染み込んだ状態で行動すると表皮が裂けて致命傷を負うこともしばしばある。
 れいむ種のリボンやありす種のカチューシャ等は面積が小さいため、いくら撥水機能が合っても雨などを防ぐことはできない。
 しかしまりさ種の帽子は鍔が広いため多少の雨ならば活動することができるとされており、まりさ種の生存率を高めている。

あいしょう

 れいむ種とまりさ種の2種は最初期に発生したゆっくりであるため、先祖の記憶継承によりれいむ種の記憶がまりさ種に受け継がれていることも多い。
 つまりこの2種は先祖代々からの古馴染みのようなものであり、れいむ種との付き合い方や傾向、好みをまりさ種が本能的に把握していたりするため
 円滑で気軽なコミュニケーションが可能なのである。
 また個体数1位と2位のゆっくりであるため必然的に顔を合わせる機会が多いというのも、気軽に話しかけられる一要因となっているのだろう。
 
 まりさ種はありす種に対し女性的な魅力を感じているとされ、好意的な印象を受ける傾向にある。
 大雑把で泥や傷で体が汚れるまりさ種に対し、ありす種は綺麗好きで繊細かつ器用であることから、
 まりさ種は自身にないものをありす種に求めているのかもしれない。
 
 ちぇん種・みょん種はまりさ種ほど雄性が強くないものの、概ねオスとして自身を認識しているためライバル兼友達的なポジションとして見られている。
 互いに運動能力が高めであるため、競争相手としてれいむ種やありす種、ぱちゅりー種よりも相応しいのだろう。
 そういうこともあって友情を育みやすく、同時に本気の喧嘩なども起こりやすい。

べっしゅ

ドスまりさ ─ドス型変異種─

・通常まりさ種が何らかの要因によって変異した個体で、全長は2mを超えることも多い大型のゆっくりまりさである。

・ドス化するのはまりさ種に限った話ではないが他種と比べてまりさ種のドス化率が圧倒的に高いことで知られており、
 そのうえドススパークと呼ばれる特異かつ危険な行動を取ることから通常のドス個体とは区別される。

・通常まりさ種にはドスまりさの知識が本能的に組み込まれており、絶対的な存在として幼体まりさ種の憧れ・理想的な存在になっている。

・通常まりさ種がドスまりさになるとリーダーとしての意識が明確に芽生えるようになり、周囲のゆっくりに配慮した行動を取りやすくなる。

・ドスまりさには周囲のゆっくりをリラックスさせる匂いを放つ能力を持ち、その特性だけで群れの長を任せられることが多い。
 ただ、周囲のゆっくりがドスまりさを崇拝に近い扱いをするため、図に乗ったドスまりさがゲス化してしまうケースもままある。
 また、捕食類ゆっくりなどはドスの放つ匂いの残り香でドスの存在を察知し、ドスまりさ近辺の群れには手を出さなくなる。

・ドス化してもまりさ種の性格を継ぐため、下衆化したまりさ種のドス個体はゆっくりを率いて人里を襲撃することもある。
 腐っても2mもの塊であり、もし体当たりやのしかかりをされると人間と言えども無事ではすまないことから、下衆化したドスは社会問題となっている。

・運動力は高いもののそれにしても大きすぎるため、動きは単調かつ緩慢。

くいーんありすという体から無数の触手を生やしたドス化ありすは天敵であり、もし見つかってしまうと体力が尽きるまでれいぽうされてしまう。

・1m以下のドスまりさ個体は「ミニドスまりさ」と呼ばれ、一部のゆっくりコミュニティで稀に販売されている。

・一応生殖能力はあり、通常のゆっくりに対して種子餡をぶっかけるという荒っぽい生殖行為を行う。
 通常のゆっくりがドスまりさの種子餡を受け継いだ子供は比較的ドス化しやすいと言われており、ドスの子種を求める通常ゆっくりは少なくない。
 一方でドスまりさ自身が妊娠した(普通ではまずありえないが)場合、その子供のドス化率は9割を超える。

・その巨体ゆえに目立ち、発見されるたびに駆除されていることから個体数が限りなく少なくなっている。
 ただし善良なドスまりさであれば、周辺ゆっくりの管理者として生存を許される。

・一人称は「どす」または「ドス」

まりさつむり ─亜種─

・水中に適応したゆっくりまりさ亜種。

・まりさ種の装飾具である黒いエナンの代わりに自身を覆うほどの巻き貝のようなものを頭に被っている。
 この巻き貝はかなり重く、水中では浮力や水流を使って多少は動けるものの、地上では自力で動くことができないorほんのわずかの移動力しか持たない。

・地上ではほとんど動けないため食料を確保できず、誰かの庇護が必ず必要となる。

・水中では水草や微生物、魚の死骸などを主食としている。生きた魚は運動能力的に捕食不可。

・まりさつむりが運良く繁殖できたとしても大抵はにとり種などの捕食類などに襲われて一帯のコミュニティごと壊滅する。
 稀ににとり種と共存するまりさつむりも存在し、そういった場合はにとり種からのほどこしをもらいつつペットのように扱われる。

・巻き貝のような装飾具は突起がついていることが多く、成長すればするほど棘が長く固くなる。
 この棘を運良く当てることができればにとり種をも撃退することができ、また巻き貝にもぐりこむことで危機をやりすごすことも可能。

・知名度は高いものの貧弱さゆえに個体数は非常に少なく、ゆっくりショップ等では高値で取引されている。

・稀に通常まりさ種の番からまりさつむりが生まれることがあるが、これは先祖にまりさつむりが居た場合に起こりうる。
 単純に遺伝情報が狂ったケースもある。

・基本類の群れにおいてまりさつむりはアイドル的存在であり、一人では何も出来なくても周囲の大人たちが庇護する傾向にある。

こたつまりさ ─人造種─

・こたつ型の装飾具をかぶった珍妙なまりさ種。まりさつむりに似ているため「こたつむり」とも言われる。

・その正体はゆっくり研究所の「思い込みの力」の研究により(偶発的に)生み出された人造ゆっくりである。
 人造種であるため正常な生物としてのバランスを大きく崩されており、基本、人為的な庇護がないと生きられないようになっている。
 完全に愛玩用として生み出されたため、まりさ種にも関わらず運動能力は皆無。
 期間限定で販売され一大ブームとなったが、当時はゆっくり愛護の流れが強く、販売から1年経たず販売停止となった。

・飼育されていたこたつむりのうち、いくらかの個体が屋外環境に放り出されることとなった。
 多くは死に絶えたが、一部の野良ゆっくりの祖先から記憶を受け継いだこたつむりはなんとか環境に適応し、あんこのバトンを懸命に繋いでいる。

・こたつ型の装飾具は内部に発熱器官が備わっている。
 発熱器官からは黒い管が伸びており、管はゆっくりの表皮と結合して燃料となる体内餡を吸い上げる。
 内部はじんわりと30℃前後の温度になるが、発熱器官に備わるつまみをひねることで温度のリミッターを解除することができる。
 リミッター全開だと通常のこたつと同じくらい発熱できるが、燃料タンクであるゆっくりは数時間経たず死ぬ。
 また装飾具には吸い上げた餡を貯蓄する機能があり、燃料タンクが無くても発熱を持続させることができる。

・装飾具をかぶっている限り発熱し続けるため、あまり長くは生きられないとされる。
 野良・野生化した個体は装飾具をかぶらない期間を設けることで、一般的な野良ゆっくり程度まで寿命を延ばしている。

・熱には相当強く、夏場の暑さは屁でもない……とはいえ夏場はさすがに装飾具を脱ぐ個体が多い。
 野良や野生環境では、他のゆっくりに見られると制裁の憂き目にあうため、単独もしくは同種コミュニティで生活する。
 また寒くなるとこたつまりさの装飾具を狙った者も増え、こたつむりは常に他者におびえて生活していると言われる。

・こたつ型装飾具の特徴は発熱だが、こたつ布団部分は耐水性に優れ、また木の枝の刺突にも耐える靭性もある。
 これらの性質を有効活用し、装飾具をかぶりつつタックルすることで比較的安全にゲスゆっくりを撃退することができるのだ。
 言えども運動能力は皆無なので上手く使えるかはこたつまりさ次第だろう。まりさのコミュニティを作って協力しあって生きている。

  • 最終更新:2019-12-14 13:41:43

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